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アルペンスキーの計時システム

©1993 NAOC TM NAOC 7-056

目にも止まらぬ速さ


高い山から一気に滑り降りる競技をアルペンスキーと呼んでいます。

滑降、スーパーG、大回転、回転、滑降と回転の総合成績で順位を競うアルペン複合の5種目があります。
男子の滑降競技では、最高スピ-ドが時速130kmにもなります。まさに、 目にも止まらぬ速さです。



“ピッピッピッ” という電子音


スタートとゴール

アルペンスキーでは、選手は自分の順番がくるとスタートゲートの前で待ち、決められた時刻の前後5秒以内(10秒間)にスタートします。
そのために、スタートタイマーという装置が、スタート10秒前からスタート時刻までスピーカーで“ピッピッピッという電子音を発し、スタート時期を選手に知らせます。



光電管を通過するまで


スタートゲートに取り付けられたバー(横棒)を選手が押し出した瞬間から計時装置が作動し、 ゴール地点のフィニッシュライン上に置かれた光電管を通過するまでを、100分の1秒単位で電気的に計ります。
光電管とは、光を出す器材から受ける器材に向かって赤外線を飛ばす装置のことで、 その赤外線が選手によって遮られた瞬間に計時装置に信号が送られ選手のタイムが計測される仕組みになっています。



テレビを見ている人にもすぐわかる


記録の通信と表示

このようにして計測されたタイムは、 コンピューターによりオンラインで結ばれている競技会場に設置された大型のスコアボードに表示されたり、 テレビ局に送られて、テレビを見ている人にもすぐわかるようになっています。



どんなに長いコースでも


アルペンスキーは、定められたコースをいかに速く滑り降りるかを競う競技ですが、 参加した全選手が滑り降りるまで順位が決まりません。
一人でもタイムを取りそこねると競技が成り立たなくなってしまいます。
したがって、高い精度でしかも確実にタイムを計ることがとても大切です。
また、無線を使用して信号のやり取りをすると外部からの雑音電波を受けて計測に支障をきたすことがあるので、 どんなに長いコースでも無線ではなくケーブルが使用されます。