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ジュニア期のスポーツ

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ジュニア期とは


ジュニア期とは

ジュニアとは、シニアに対して使われる言葉であり、「年少の」「青少年の」という意味です。 ですから、「ジュニア期のスポーツ」とは、大人になる前のスポーツを意味しています。 ここでは、からだの成長が発達途中にあるジュニア期、つまり、小・中学生期のスポーツのありかたについて考えてみます。



その時期にあったスポーツが大切


ジュニア期のからだの発達とスポーツ

子どもから大人へのからだの成長をみると、年齢によりさまざまな部分で発達の差があります(図1)。 この発達の違いは、運動能力と深く関係しますので、その時期にあったスポーツをすることが大切です。



動きのうまさを身につける


小学校期は、動きのうまさを身につけるのに適しています(図2)。

それは神経系の発達が盛んなためで、この時期は「いろいろな動き」を正確に、滑らかにできるようにすることが大切です。 特に身体のバランス感覚を重視するスポーツ種目(例えばスキーやスケート)では、この時期の練習が必要です。
また、「運動をする」という直接体験だけでなく、他人の動きをみて、動作のイメージづくりをすることも、 動きを身につけるためには大変効果的なのです。



本格的な体力トレーニングをするのは中学校期から


筋力(からだのたくましさ)は、体重の増加や身長の増進する時期と関係するので、 本格的な体力トレーニングをするのは中学校期からが適当であるといえます(図3)。 ただ、個人差がありますので、この点にも注意が必要です。

ジュニア期は、あまり勝敗にこだわらず楽しくスポーツに親しんで よく動けるからだとスポーツ技術の基礎をしっかり身につけること、 そしてこの時期に合ったスポーツをすることが何より大切なのです。