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車いすマラソンのすべて

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車いすマラソンレースとは


車いすマラソンレース

車いすマラソンとは、事故などで両足が動かなくなる障害のため、車いすを使わなくてはならなくなった人が、 その障害を乗り越え、鍛錬を重ね42.195kmもの距離を車いすで走り抜く、最も過酷な競技です。



いつ始まったの?


いつ始まったの?

イギリスの医師、故ルードウィッヒ・グッドマン卿が、事故などにより両足の機能を失った人のリハビリテーションの一つとしてスポーツを導入し、 1949年にストークマンデビル国際車いす競技大会を開催したのが始まりです。
車いすマラソンが始まった正確な時期は不明ですが、 1975年にボプ・ホールがボストンマラソンを2時間58分で完走したのが最も古い記録です。
しかし、世界で初めて、ストークマンデビル国際競技連盟公認の車いす専門の車いすマラソン大会を開催したのは日本です。 故中村祐博士(医師)が始めた大分国際車いすマラソン大会が日本での最初の大会です。 この大会は今年で第16回を迎え、世界13カ国から500人近い選手が出場しています。



どんな車いすで走るの?


どんな車いすで走るの?

この写真は、車いすマラソン競技用の車いすです。
車で言うとスポーツカーのようなもので、速く走るための最高水準の技術と材料が使われています。 1台100万円以上もするものもあります。



何分ぐらいで走るの?


何分ぐらいで走るの?

この図は大分車いすマラソン大会の上位20位までの選手の記録の平均値です。
最高記録はスイスのハインツ・プレイ選手の1時間22分です。 つまり、健常者のマラソンよりもはるかに速いスピードで走ることができるのです。



どのように車いすを動かすの?


どのように車いすを動かすの?

世界最高記録を持つ、スイスのハインツ・プレイ選手の動きの様子を示します。

体の関節の主なところにマークを貼り、ビデオに撮り、コンピューターで動作分析を行いました。
ハインツ・プレイ選手は、その隣の選手に比べて、車いすを手で動かすのですが、その終わりから次に手で動かすまでの間に無駄なく手を戻し、次の動作に入っています。 ここの無駄のない動きが、ハインツ・プレイ選手の特長です。



すごい選手ばかりだ


すごい選手ばかりだ

ほとんどの選手が事故などで両足の機能を失うという大きな障害を乗り越え、さらに残された自分の肉体を限界にまで鍛えあげた鉄人ばかりです。
車いすマラソンは、もっとも過酷な車いすスポーツの一つであり、強い精神力と鍛えあげた肉体を思うぞんぶんに使つたすばらしい競技ともいえます。